スペイン人彼氏との日常

スペイン人彼氏との日常

二人の日常、スペイン語学習法、留学体験記etc...

コミュ障のスペイン留学体験期① 留学を決めたきっかけ

こんにちは、sakoです。

前回は私と彼氏の喧嘩について書いたんですが、自分の留学経験についても忘れないうちに書いておきたいと思い、今日から少しづつ話していきたいと思います。

 

突然ですが、私は俗に言うコミュ障です。友達は少ないし新しい人間関係を築くのがとても苦手です。そんな私ですが、大学在学中にスペインに長期留学しました。

日本ですら生き辛い私がなんでまたスペインなんて異国の地に留学に行くことにしたのか。実際に行ってみてどういう風に過ごしたのか。何で苦労したのか。そんなことを共有したいと思います。

もしかしたら私みたいにコミュ障だけど留学に行ってみたい、でも不安…みたいな人もいるかもしれないので、実際の私の経験を忌憚なくお伝えしていきます。

今日はまず、私がなぜ留学を決めたのかというところまでお話しします。

留学前の私

まず前提として、私は大学でスペイン語を専攻していました。中学高校と英語が得意だったので、大学では新しい言語に挑戦してみたいと思いテレビなんかで見るスペインのラテンっぽい雰囲気にあこがれてスペイン語を専攻しました。

しかし入学してから気づいたんですが、語学系の学部って根明が多いんですよね。やっぱり言語ってコミュニケーションのための道具なので使ってなんぼです。だからその言語を使って友達を作りたい、とか仕事をしたい!っていう積極的な学生が多かったです。片や私は言語を学ぶこと自体が好きだったので、その言語を使って何をしたいかというところまで考えておらず、周りの意識の高さに何だかずっと劣等感を感じていました。みんな明るく社交的で、最初は私にも話しかけてくれてたんですけど、私の方が劣等感やら引け目やらを感じて徐々に距離を置いてしまいました。おかげさまで大学ではほとんど友達はいませんでした。

さて、勉強の話をしますと、もちろん専攻がスペイン語なのでスペイン語の授業はほぼ毎日あります。文法の授業は新しいことを覚えていくのが楽しく、読解の授業も高校の英語の授業みたいで一文一文読み解いていくのが楽しかったです。
問題は会話の授業です。コミュ障の私にはこれが辛かった。なにせクラスメートと大して打ち解けてもいない状況で、ほぼ話せない言語で2時間弱、時にはペア時にはグループで会話練習、時にはみんなの前で発表させられる。元々公立高校出身の私は英語の授業でも会話の練習なんてしたことがなく、全く慣れなかったです。まあそれでも1年生の春学期は楽しかった。自分も大学に入ったばかりでやる気に満ちていたし、0から言葉を少しずつ覚えていくのは新しい世界の扉を開いているみたいでわくわくしました。


しかし次第にこの会話の授業がただ辛いだけになっていきます。それは大学の長い夏休みが明けて最初の授業。私は愕然としました。あれ、なんかみんなスペイン語上手くなってる!?

そう、私が旅行やらアルバイトやら惰眠をむさぼるやらと大学生の模範的な夏休み(偏見)を謳歌していた間、真面目で意識の高いクラスメートたちは休むことなくスペイン語の勉強を続けていたんです。夏休み中一度もテキストを開かなかった私と、メキシコ一人旅した~とかスペインに短期留学した~とか言ってる彼らの差は歴然でした。

ここで一念発起してみんなに追いつくよう頑張ろう!とはならないのが私が怠け者たる所以です。コミュ障で怠け者って最悪ですね。私は会話の授業では先生に当てられないように息を殺し、授業後の復習なんかせずテストの前になって単語帳と活用を詰め込み、お情けでCをもらうダメダメ学生でした。毎年毎年これを繰り返しました。夏休み・春休みのたびにスペイン語圏への留学や旅行を通してさらにレベルアップしていくみんなと、休み中はだらけ切って学期が始まる直前にテキストを流し読みして付け焼刃のスペイン語で何とか単位だけは死守する私。書いていて自分で悲しくなってきますが事実です。これを3年の春まで続けました。

逃げ道としての留学

 さて、ではこんな自堕落な私がなぜ留学を決意したのか。現実から逃げたかったからです。私の所属する学部では半数ほどの学生は在学中に長期留学をします。大体は大学3年の夏から翌年の夏にかけて留学します。もちろん留学から帰ってきた人たちは私から見たら神々のようなレベルでペラペラです。そんな人たちと一緒の授業を受けたら精神が持たない。そもそも嫌すぎて授業休んで出席が足りなくて単位落とすだろうな~と思いました。勉強しない自分が悪いのに自意識だけは無駄に高い人間なので、その恐ろしい現状から目を背けたく、そうだ同じタイミングで私も留学しよう!そうしたら取り合えず一年先延ばしできる!と思いました。これが2年生の夏ごろです。

もちろん留学に対しても不安はありました。そもそもこの時点では2年半勉強してきたとは思えないほど何も話せなかったですし、コミュ障なのに外国人の友達なんて作れない~結局日本人の友達だけ出来て全く上達しないで帰ることになるだろうな~と思っていました。それでもとりあえず、日本にいて留学経験者の神々と同じ会話の授業を受けるという悲惨な現実から逃げたくて留学することを決めました。

 

というわけで、コミュ障の私が留学を決めたのは現実逃避したかったからです!救いのないダメ人間ですね…でも私は自分に過度な期待はしてないし、なるべく楽に、辛いことから逃げられるなら逃げて生きていこうと思っています。ある先輩からの言葉がきっかけでこういう風に割り切って考えられるようになったんですが、この先輩の言葉はこの後私がどういう形式の留学を選んだのかというところにつながってくるので、次回お話ししたいと思います。

 

最後まで読んでくださりありがとうございます!