スペイン人彼氏との日常

スペイン人彼氏との日常

二人の日常、スペイン語学習法、留学体験記etc...

コミュ障のスペイン留学体験期⑤留学生の住まい事情

こんにちは、sakoです。筆がのった勢いで引き続き書いていきます。

前記事では学校の選び方についてお話ししました。今回は住まいの方についてお話ししていきます。

 

まずスペイン留学の際の住まいの主な選択肢としてホームステイとルームシェアがあります。中には一人でマンションの一室を借りている学生もいましたが、費用もかかるので圧倒的少数派でした。

 

ホームステイ のメリットデメリット

ホームステイのメリットは、ネイティブの家庭で生活するのでスペイン語力の向上が期待できること。困った時に頼れる存在がいること。家事は任せて勉強に集中できること。などでしょうか。

デメリットとしては、その家族のライフスタイルに合わせるなどの気を遣わないといけないこと。ホームステイ先のミスマッチや当たり外れがあること。ルームシェアに比べてお金がかかることでしょうか。

 

ルームシェアのメリットデメリット

ルームシェアは、piso compartidoというのですが、マンションの一部屋を数人でシェアして生活する形で、個人の寝室があってバスルームやキッチンは共用のことが多いです。スペインでは留学生に限らず、若者の中では主流のライフスタイルです。

メリットはホームステイより安いこと。共同生活といってもホームステイよりは自由度が高いこと。ルームメイトは学生や若者が殆どなので友達ができやすいこと。

デメリットは家事を自分でやらないといけないこと。困った時に無条件に頼れる人がいないこと。ルームメイトの当たり外れにQOLが左右されること。

 

それぞれ一長一短ですね。自分がどういう留学生活を送りたいのかによって選択肢は変わってくると思います。

 

私の選択は…

私は最初の3ヶ月ほどをホームステイ、その後をルームシェアして生活しました。やはり最初は言葉が不自由な中で何か問題が起きても一人で対処するのは不安でしたし、スペイン人の家庭事情に興味もありました。それにルームシェアになるとホームステイほど関わりがないと思ったので、最初はホームステイでスペイン語を伸ばしてからルームシェアを経験しようと決めました。

さて、私が留学生活の中で1番大変だったのが住環境についてかもしれません。何しろ、どちらを選ぶにしても共同生活です。しかも言葉が違う人たちとの。コミュ障の私には辛かったです。学校に行けばみんながスペイン語を勉強しに来ているので気負いもないですけどね。

 

でも私はホームステイ先には恵まれていたと思います。ホストマザーが本当に親身になってくれて、会話の練習に付き合ってくれたり、親戚に紹介してくれたりしました。料理も美味しかったので朝昼晩頼んでいました。日本での胃がキリキリする大学生活から離れて、夜にホストマザーとコーヒーを飲みながら映画を見ている時など、本当に穏やかな気持ちでした。まあ、歳の近いホストブラザーは反抗期真っ盛りという感じで、私の方はコミュ障なのであまり会話もなく気まずかったですが。あとはバスルームがホストブラザーと共用だったのでシャワーを使う時間などは気を遣わないといけなくて少しストレスでした。

 

ホストファミリーの当たり外れ

先ほどホストファミリーの当たり外れと書きました。それはホストファミリーのスタンスがそれぞれだからです。私のホストファミリーは、ホストマザーが色々な国から留学生を受け入れることで息子の視野を広げたいという思いや、情けは人の為ならず的な信念があり本当の家族のように接してくれました。しかし、もっとビジネスライクな家庭もあります。余っている一部屋を貸して家事を代行するというスタンスの家庭だと私たちが期待するようなコミュニケーションはあまり無いです。さらに悪いと、留学生のことを金蔓としかみておらず、ひどい扱いをする家庭もあります…

留学先でできた友人の中には、家族は家を留守にすることが多く食事はサンドイッチばかりだったとか、シャワーを10分以上使うと怒られたとか(スペインは水道代が高いのです)いう子たちがいました。逆にホストファミリーがお金持ちであっちこっち旅行に連れて行ってもらっている子もいました。私はエージェント経由でホームステイを申し込む時、喫煙者の有無とか子供の有無などの希望は出せましたが、やはり後は運次第ですね。難易度は高いですが、個人的に留学生のホームステイを募集している家庭を探して契約するならミスマッチは減りそうですけどね。

 

piso(ルームシェア)の探し方

私は思いがけない理由で予定より早くpisoを探さなければいけなくなり、本当に時間が無かったので学校が紹介してくれたpisoにほぼ拒否権なく入ることになりました。選り好みしている時間もなかったのです。

普通の場合だと、学会の紹介(学校によって取り扱いの有無があると思います)かネットなどで自分で探す方法があります。学校の紹介だと何かトラブルがあった時に窓口になってくれるので安心感がありますね。無茶な契約を結ばされる心配も少ないです。

自分で探すのであれば、シェアルームを探せるサイト(周りはidealistaなどを使っていました)を利用したり、フェイスブックでシェアメイトを募集してる人にコンタクトを取ったり、知り合いのつてで探したりという方法があります。

自分に合った条件のpisoを見つけたら、家主にwhatsAppなどで連絡を取り、内見後気に入れば契約という流れです。

大体住み始める1,2ヶ月前くらいから探し始めるのが普通でしょうか。大家さんやルームメイトとの相性もあるのでなるべく複数内見できるといいと思います。日本で賃貸契約をすると保険加入やら保証人やら大変ですが、あちらでは契約書にサインしてパスポートのコピーを提出するくらいで契約が完了しました。外国で家を借りるなんて大変に思えますが、想像よりは易しいと思います。ただ自分で探す場合は、できればネイティブの友人に内見に付き添ってもらったほうがいいと思います。現地人としての意見も聞けますし。少なくとも契約書は一度持ち帰ってスペイン語がわかる知り合いに見てもらったほうがいいです。

 

pisoでの生活

私が急遽住むことになったpisoは男女共同のpisoでした。留学生用の物件だったのか、私が入った時はイギリス人やアメリカ人のルームメイトがいて、スペイン人はいませんでした。

希望としては女性専用でスペイン人が1人でもいるところが良かったので、全く本意ではありませんでした。バスルームが共用なので男性と一緒なのは気まずかったですし、ルームメイトの3人中2人は私よりもスペイン語が話せなかったので、3人は常に英語で話していました。私の英語力は現地の幼稚園児レベル…(それ以下かも) もう初日から不安しか感じませんでした。

おまけにコミュ障を発揮しまくり、結局最後まで仲良くはなりませんでした。たまに顔を合わせたら挨拶をするくらいで、3人とも旅行したり外泊したりで家にいないことも多かったのがまだ良かったです。

ルームシェアというと家事の分担などが気になると思います。私も入居初日にルームメイトに聞いたんですが、当番みたいなものは存在しておらず、使った人が片付ける感じで〜と言われました。皆適当だったのでほぼいつもシンクには使用済みの食器が重なりリビングは物が散乱していました。私自身も自堕落なのであまり気にせず、自分の食器だけ洗い、リビングはほぼ使いませんでした。

周りにはルームメイトと仲良くなってパーティーしたり遊びに行ったりしている子たちもいて羨ましくもありましたが、コミュ障だし英語喋れないからしょうがないよな〜。スペイン語勉強しに来たんだから他で友達作ればいいや〜、と痩せ我慢的に自分に言い聞かせていました。正直、ルームメイト達がリビングで騒いだりしてる中一人自室にこもっているのも惨めな感じがしてかなり辛かったですが笑

あまり家にいたくなかったので友達と遅くまでカフェで勉強したり、街を散策したり、友達の家に泊まったりしていました。

お金のこと

…なんだか暗くなってしまいましたが、最後にお金のことを話しておきます。ホームステイの方では朝昼晩付きで800ユーロ位払っていました。ホストマザーに手渡ししていました。pisoの方は光熱費込みで330ユーロ位だったと思います。こちらは銀行振り込みでした。pisoには家電はもとより食器やベッドシーツ、タオル類も付いていてこの価格だったので、ルームメイトとの相性が合えばかなり住みやすかっただろうなと思います。

 

さてさて、長くなってしまいましたがこんなところでしょうか。外国に長期滞在となると住まいはかなり重要なテーマですよね。日本とはシステムも家賃相場も違うと思うのでしっかり情報を集めることが大切だと思います。この記事がどなたかのお役に立てば幸いです。

ではまた次回お会いしましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

 

 

 

コミュ障のスペイン留学体験期④留学先選びのポイント

こんにちは、sakoです。実生活でバタバタしていて随分ご無沙汰してしまいました。

前回は留学前の準備などについて色々お話ししましたが、今回は留学先を選んだ際に重視したポイントについてお話しします。

まず私が何故休学留学を選んだかについては前の方の記事でお話ししたと思います。その中でも数ある語学学校の中から留学先を選ぶに際していくつか条件を設定しました。それは、①ネイティブとの交流機会が多いこと、②なるべく学費が安く済むこと、③レベル分けがしっかりしていてちゃんと勉強できること。これだけではないですが、主に重視した点です。

①については、以前英語圏に短期留学した際、折角留学したにも関わらず語学学校の学生(つまり非ネイティブ)とばかり交流してしまって勿体なかったという経験があるので、コミュ障の私でもネイティブと交流出来るようなイベントなどが有る学校だといいなと思っていました。THE 他人任せ。

②については言わずもがなです。2年生の頃にも短期留学をして貯金を使い果たしていたので、そこから一年バイトを頑張りましたが、全然足りないです。どうしても親にお金を出してもらうことになるので安く済むに越したことはありません。それに留学中に旅行にも行きたいなと思っていたので、削れるところは削りたいと思っていました。

そして③について、学費が安い方がいいと言っても授業の質が悪くては意味がありません。お金をドブに捨てるようなものです。いろいろな学校の評判を調べてみると、学生が少ないから自分のレベルにあった授業が開講されていなかった、だったり、講師の教え方が分かりづらいだったりと色々出てきたので、ここは1番慎重になりたいところでした。

さて、このような希望をエージェントに伝えたところ、何校か紹介してもらい、そのうちの一つに決めたというわけです。そこは①②③の条件を満たしていました。近くに日本語学校があったためそこと提携して日西学生の交流イベントが催されており、学費も比較的安めでした。また比較的大都市ということもあり、学生数が多いのでクラス分けも細かく、毎月クラス分けテストがあるのでレベルにあった勉強ができそうだと思いました。実際に行ってみて、とてもいい学校だったと思います。

 

さて、今回は短めですがこんなところでしょうか。やはり留学は人生に何回もできない経験ですし、お金もかかるので、学校選びはとても重要になると思います。学校が生活の中心になるので、ここでいい選択をできるといい留学生活のスタートダッシュが切れるんじゃないでしょうか。

留学先の学校が決まったところで、次回は留学生の住まい事情と、私がどうやって住まいについて決めたのかお話ししたいと思います。

コミュ障のスペイン留学体験期③留学までの準備

こんにちは、sakoです。

1ヶ月ほど経ってしまいましたが、前回は私がスペインへの語学留学を決めたところまでお話ししました。今回は留学を決めてから現地に行くまでにした手続き、準備などをご紹介します。

 

留学エージェント

さて、留学を決めた時点で確か2年生の10月ごろだったと思います。大体留学の手続き、準備には出発の半年以上前には取り掛かる必要があるのですが、私は約一年ほど前から準備を始めたこともあり比較的時間的な余裕はあったかと思います。(ビザ申請の手続きなどは時間がかかるので時間には余裕を持って動いたほうがいいです)

そうは言っても、私は休学留学を選んだので自分の大学のサポートは全く受けられません。自分で学校を探したり住む場所を探したりしないといけません。しかし実際問題、現地の言葉も不自由なのに一人でそれをやり切るのはかなり難しいと思います。そこで、私は留学エージェントを利用することにしました。

ネットで検索すると、スペイン留学専門のエージェントがあり、なんと無料で学校紹介から入学手続き、ビザの手続き、住まいの手続き諸々を代行してくれるとのことでした。(後にスペインで知り合った日本人留学生の半数ほどがこちらを利用していました笑)

とにかくスペイン留学について情報も持っていなかったので、一度オフィスに伺いカウンセリングしてもらうことになりました。

そこで留学期間や住まいについて、その他の希望などもお話しし、私にあった学校を紹介してもらいました。(この辺りは別記事で詳しく話したいと思います)

私はその日は話を聞いて学校を紹介してもらうくらいで終わりかなと思っていたんですが、そのまま話は進み、入学の日程や渡航の日程、保険、費用などかなり詳しく説明していただきました。一度家に持ち帰って家族にも相談し、結局そのエージェントの提案通りに進めていくことになりました。

 

自分でやったこと

さて、結局エージェントに依頼したので自分ではそんなにたいした準備はしていません。

まず語学学校の入学手続きはエージェントが語学学校の職員と連絡を取り、私は取りたい授業や入学希望日などを伝えただけでした。

住まいについては、ホームステイを選んだのですが、語学学校でホストファミリーの紹介をしてもらえたので、私はエージェントに希望条件を伝えただけです。

海外留学保険(留学ビザを取るためには加入必須です)もエージェントに紹介してもらったところにしたので、エージェントを通して申し込みました。(これは自分で調べたほうがもっと安くすんだかなと後悔しました)

ビザの申請は唯一自分で東京にあるスペイン大使館に行かないといけませんでした。エージェントからメールで受け取った入学書類やホームステイ先の住所などと、記入したビザ申請用紙、パスポート諸々を持って大使館に行きました。申請から発行まで1ヶ月くらいかかったと思います。

出発の飛行機は旅行代理店で頼みました。当時はネットで航空券予約ってなんか怖いし、と思っていたんですが、スペインで一人旅をした時に、飛行機って自分で探したらめっちゃ安いのあるじゃん!と気付き大変後悔しました。代理店で頼むと高いです。自分で探すと普通に半額以下で見つかります。その分乗り継ぎの時間が長かったり有名な航空会社ではなかったりしますが。(手荷物や預け荷物の制限などはしっかり確認しましょう)

お金のこと。私はキャッシュパスポートというカードを申し込みました。専用の口座に日本から入金すると、滞在先でデビットカードとして使え、またキャッシングもできる便利なカードです。国際送金などの面倒がなく、お金がなくなるタイミングで家族に頼んで振り込んでもらえばよかったので大変便利でした。

それと自分の大学の休学手続き。私は3年の秋から1年間の休学手続きをしました。

大体ここら辺のことは夏休み前には済ましていたと思います。

留学直前は荷造りやホストファミリーへの連絡、日本の友達と留学前に会ったりと忙しなくしていました。もちろんスペイン語の勉強なんてしていませんでしたね。スペインに向かう飛行機の中でやっと焦って単語帳をめくっていました笑

 

と、こんな感じです。取り留めなく雑多に書いてしまいましたが、なんとなくどういう準備をしたのかということがわかっていただけましたでしょうか。また機会があればそれぞれのことについて詳しくお話しできたらと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

コミュ障のスペイン留学体験期②留学の形式について

こんにちはsakoです。前回から少し時間が空いてしまいましたが、留学体験期の続きを書いていきたいと思います。

さて、前回はわたしがどうして留学を決心したのかというところまで書きました。今回はどういう形式の留学をすることにしたのかについて書いていきたいと思います。

 

 

留学形式

まず大学生の一般的な留学方法として、交換留学と休学留学があります。交換留学というのは、自分の大学が協定を結んでいる大学の学部に派遣される形で留学する方法です。もう一つは休学留学といって、大学を休学し自分で語学学校などを探して留学する方法です。

私の大学でも、スペイン語圏に協定を結んだ大学があり、毎年学内選抜で選ばれた希望者たちが各地に派遣されていました。休学留学については完全に自己責任で好きなようにアレンジできるので、行きたい都市で語学学校を探したり、ワーキングホリデービザで半年語学学校に通い、後半年は現地でインターンをするという人もいました。

 

さて、結論から言うと私は休学留学の形を選び、語学学校に9ヶ月ほど通いました。もともと現実逃避を理由に留学を決めた私。成績が悪いから交換留学は論外。スペイン語話せないのにインターンなんか出来るわけない。ということで学校でスペイン語を勉強する語学学校なら私でもなんとかなるだろう、と消去法で1番楽な形式に決めました。これは私の大学の中では結構珍しい選択だったと思います。

というのも、優秀な人は学内選抜を通過して交換留学に行きます。休学して留学する人も語学学校だけでなく何かしらのインターンをしたりボランティアをしたりする人が多かった印象です。何となく、私の偏見かもしれませんが、わざわざ休学して語学学校通うだけ?成長できる?就活とか大丈夫?みたいな空気があったと思います。実際交換留学で学部に派遣され、現地学生に囲まれて勉強したり、スペイン語を使ってインターンしたりするのに比べて、語学学校でスペイン語を学ぶのなんてお金を出せば誰でもできます。正直就職活動でも語学留学程度では大したアピールにもなりません。

そういうわけで語学留学を選んだ時、周りへまた劣等感を感じたり、本当にこれでいいのか?という気持ちも少しありました。せっかく大金を叩いて、一年休学までして留学するのにそこまで消極的な留学でいいのか?と。

そこで学内の数少ない知り合いであった先輩に相談しました。こうこうこういった理由で語学留学しようと思ってるんですけど〜、やっぱり休学で語学留学だと就活とか厳しいですかね〜、ダメ元で交換留学申し込んだ方がいいですかね〜。と。いやいや自分で決めろよ!と思いますが、ただ自分の考えを誰かに肯定して欲しかったんでしょうね。傍迷惑な後輩です。そんな私に先輩はこんな言葉をくれました。「交換留学行った人の話聞くと大変だったけど成長できました!ってポジティブな語り口でみんな話すけど、この『大変だった』の部分が実は大半だと思うし、何となく周りの雰囲気に流されて厳しい道に行くのはやめた方がいいよ〜。」と。自分に都合の良い言葉だったこともあり、なるほど〜、と納得してしまいました。一般的に、頑張ることが美徳っていう雰囲気があるじゃないですか。だから、なるべく頑張りたくないっていう理由で語学留学を選ぶことに罪悪感を感じていたんです。しかしこの先輩の言葉に背を押され、自分がやりたいこと以外で無理に頑張るのはやめよう!と決め、語学留学への道を歩き始めました。

この先輩の言葉がきっかけで留学以外でも考え方を変えました。誰かに迷惑かけるとかでなければ、これからはなるべく辛いことから逃げよう、頑張らないで良いように生きて行こう、と。なかなか胸張って言えることじゃないかもしれませんが、こう開き直ってからは何となくいろいろな面で気持ちが楽になったように思います。たまに周りと比べて自分の頑張って無さに焦ったりしますが、これで良いんだと言い聞かせて、これからも楽で楽しい人生を追求して行こうと思っています。

 

さて、少し話が逸れてしまいましたがこんなわけで私は留学の形式を決めました。次は、語学留学を決めてから実際に留学するまでの流れをお話ししたいと思います。

コミュ障のスペイン留学体験期① 留学を決めたきっかけ

こんにちは、sakoです。

前回は私と彼氏の喧嘩について書いたんですが、自分の留学経験についても忘れないうちに書いておきたいと思い、今日から少しづつ話していきたいと思います。

 

突然ですが、私は俗に言うコミュ障です。友達は少ないし新しい人間関係を築くのがとても苦手です。そんな私ですが、大学在学中にスペインに長期留学しました。

日本ですら生き辛い私がなんでまたスペインなんて異国の地に留学に行くことにしたのか。実際に行ってみてどういう風に過ごしたのか。何で苦労したのか。そんなことを共有したいと思います。

もしかしたら私みたいにコミュ障だけど留学に行ってみたい、でも不安…みたいな人もいるかもしれないので、実際の私の経験を忌憚なくお伝えしていきます。

今日はまず、私がなぜ留学を決めたのかというところまでお話しします。

留学前の私

まず前提として、私は大学でスペイン語を専攻していました。中学高校と英語が得意だったので、大学では新しい言語に挑戦してみたいと思いテレビなんかで見るスペインのラテンっぽい雰囲気にあこがれてスペイン語を専攻しました。

しかし入学してから気づいたんですが、語学系の学部って根明が多いんですよね。やっぱり言語ってコミュニケーションのための道具なので使ってなんぼです。だからその言語を使って友達を作りたい、とか仕事をしたい!っていう積極的な学生が多かったです。片や私は言語を学ぶこと自体が好きだったので、その言語を使って何をしたいかというところまで考えておらず、周りの意識の高さに何だかずっと劣等感を感じていました。みんな明るく社交的で、最初は私にも話しかけてくれてたんですけど、私の方が劣等感やら引け目やらを感じて徐々に距離を置いてしまいました。おかげさまで大学ではほとんど友達はいませんでした。

さて、勉強の話をしますと、もちろん専攻がスペイン語なのでスペイン語の授業はほぼ毎日あります。文法の授業は新しいことを覚えていくのが楽しく、読解の授業も高校の英語の授業みたいで一文一文読み解いていくのが楽しかったです。
問題は会話の授業です。コミュ障の私にはこれが辛かった。なにせクラスメートと大して打ち解けてもいない状況で、ほぼ話せない言語で2時間弱、時にはペア時にはグループで会話練習、時にはみんなの前で発表させられる。元々公立高校出身の私は英語の授業でも会話の練習なんてしたことがなく、全く慣れなかったです。まあそれでも1年生の春学期は楽しかった。自分も大学に入ったばかりでやる気に満ちていたし、0から言葉を少しずつ覚えていくのは新しい世界の扉を開いているみたいでわくわくしました。


しかし次第にこの会話の授業がただ辛いだけになっていきます。それは大学の長い夏休みが明けて最初の授業。私は愕然としました。あれ、なんかみんなスペイン語上手くなってる!?

そう、私が旅行やらアルバイトやら惰眠をむさぼるやらと大学生の模範的な夏休み(偏見)を謳歌していた間、真面目で意識の高いクラスメートたちは休むことなくスペイン語の勉強を続けていたんです。夏休み中一度もテキストを開かなかった私と、メキシコ一人旅した~とかスペインに短期留学した~とか言ってる彼らの差は歴然でした。

ここで一念発起してみんなに追いつくよう頑張ろう!とはならないのが私が怠け者たる所以です。コミュ障で怠け者って最悪ですね。私は会話の授業では先生に当てられないように息を殺し、授業後の復習なんかせずテストの前になって単語帳と活用を詰め込み、お情けでCをもらうダメダメ学生でした。毎年毎年これを繰り返しました。夏休み・春休みのたびにスペイン語圏への留学や旅行を通してさらにレベルアップしていくみんなと、休み中はだらけ切って学期が始まる直前にテキストを流し読みして付け焼刃のスペイン語で何とか単位だけは死守する私。書いていて自分で悲しくなってきますが事実です。これを3年の春まで続けました。

逃げ道としての留学

 さて、ではこんな自堕落な私がなぜ留学を決意したのか。現実から逃げたかったからです。私の所属する学部では半数ほどの学生は在学中に長期留学をします。大体は大学3年の夏から翌年の夏にかけて留学します。もちろん留学から帰ってきた人たちは私から見たら神々のようなレベルでペラペラです。そんな人たちと一緒の授業を受けたら精神が持たない。そもそも嫌すぎて授業休んで出席が足りなくて単位落とすだろうな~と思いました。勉強しない自分が悪いのに自意識だけは無駄に高い人間なので、その恐ろしい現状から目を背けたく、そうだ同じタイミングで私も留学しよう!そうしたら取り合えず一年先延ばしできる!と思いました。これが2年生の夏ごろです。

もちろん留学に対しても不安はありました。そもそもこの時点では2年半勉強してきたとは思えないほど何も話せなかったですし、コミュ障なのに外国人の友達なんて作れない~結局日本人の友達だけ出来て全く上達しないで帰ることになるだろうな~と思っていました。それでもとりあえず、日本にいて留学経験者の神々と同じ会話の授業を受けるという悲惨な現実から逃げたくて留学することを決めました。

 

というわけで、コミュ障の私が留学を決めたのは現実逃避したかったからです!救いのないダメ人間ですね…でも私は自分に過度な期待はしてないし、なるべく楽に、辛いことから逃げられるなら逃げて生きていこうと思っています。ある先輩からの言葉がきっかけでこういう風に割り切って考えられるようになったんですが、この先輩の言葉はこの後私がどういう形式の留学を選んだのかというところにつながってくるので、次回お話ししたいと思います。

 

最後まで読んでくださりありがとうございます!

 

スペイン人彼氏との考え方の違い。

 

こんにちは、sakoです。

早速ですが今回はスペイン人彼氏と私の喧嘩の話です。しょっぱなからそんな話題?!と思われたかもしれませんが、私は主に2人の衝突について吐き出せる場が欲しいと考えてブログを始めたので、必然的にこうなりました。

 

彼氏とは出会って数年、一緒に暮らし始めて1年ぐらいたちますが、未だに喧嘩が絶えません。お互い頑固なので終わりのない戦いで、最後にはどちらかが疲れはてて、後日に持ち越ししよう、となりそのまま忘れてしまうことが多いです。

今までに何度も喧嘩したのはブラックジョークについて。彼はブラックジョークを言うのが大好きなんです。というか彼に限らずスペイン人のユーモアは皮肉っぽい、人を小ばかにするようなものが多いなぁとスペイン人youtuberとかを見てても思います。

例えば"Eres más sospechoso que un gitano corriendo."(君、走ってるロマより怪しいよ)というジョーク?があります。スペインにはロマの人たちが多く住んでいるんですが、彼らのステレオタイプとして、貧乏で泥棒をして暮らしているというイメージがあるので、それをからかったジョークなんです。

彼が友人との会話でこれを言って友人と笑い合っているのを見て、私はすごく嫌な気持ちになり、なんでそんなことを言うの?冗談になってないよ、と言いましたが、彼としては何で?どうかした?という反応。そこでこんな会話になりました。

私「いくら冗談でも誰かを気付つけたり嫌な気持ちにさせるかもしれないことは言わない方がいいと思う。」
彼「でもロマの人たちの前で言ってるわけじゃないし」
私「私はロマじゃないけどそういう差別的な発言は気分が悪くなるからやめてほしい」
彼「なんでsakoが嫌だからって僕が我慢しないといけないの?逆にsakoが我慢したら?」
私「私たちだけの問題じゃなくてそれって差別だよ。」
彼「冗談で言ってるだけだし、差別じゃないよ。」

という感じで平行線です。まず「人種差別」という点について、私は冗談でも、本人に向かってじゃなくてもこの手の発言は差別的だと思う。でも彼は冗談で言ってるだけで、実際に差別なんかしたことない、冗談なんだから何を言ってもいい。と考えています。

※もちろんスペインでもブラックジョークが嫌いな人はいますし、日本人でも私より寛容な人もいると思います。日本人とスペイン人ではなく、あくまで彼と私の経験として聞いてください。


また私は、自分的にはOKでも相手が嫌がるかもしれないことを、言う必要もないのにわざわざ言うべきじゃないと考えているのですが、彼は、人の考え方は千差万別なんだから、いつも相手のことばかり考えてたら何も話せなくなる、相手が嫌がるから自分の言いたいことが言えないというのはおかしい、と考えているんです。

私がこうやってお互いの意見を論理的にまとられるようになるまで、何回も言い合いを重ねてきました。本当はこんな冷静な感じではなく、時には怒鳴り時には涙を流し、感情的に言い争ったんですけどね。

その議論の中で痛感したのは、育ってきた環境や文化の違いで良識の形まで違ってくるんだな、ということです。どちらかが悪人というわけではなく、正しさの概念が違うんだと気づき徐々にお互いを尊重し合えるように努力しています。未だにお互いの意見には賛成できませんが、共同生活を送るうえでは歩み寄りが必要だね、と話し、彼は私の前ではそういうジョークを言わないようにする、私は彼がついそれを言った時にいちいち怒らないということを約束しました。それでも未だに小競り合いはしょっちゅうですが。

私たちは同じ国の人同士よりも価値観の違いが大きく、その分ぶつかり合うことが多いです。ただ、私は彼のスペイン的な(それとも彼特有の?)楽観的な考え方に救われることも多いので、この違いをポジティブに捉えてこれからもいい関係でいたいなと思っています。

 

さて、何だか重めのテーマになってしまいましたが次からはもっとゆるゆると書いていきたいと思っています。ここまで読んでくれた方、ありがとうございました!

 

初めまして!

初めまして!sakoです。
この度はてなブログデビューしました。わからないことだらけですがのんびり更新していきたいと思います。

 

さて、少し自己紹介させてください。私は今スペイン人の彼氏と日本で生活しています。わたしは大学在学中にスペインに留学していて、その留学先で彼と出会いました。今は彼が日本に来て一緒に住んでいます。

なぜこのブログを始めたかというと、彼と付き合い始めそして共同生活を始めてから驚いたこととか、楽しかったこと、大変だったことがたくさんありました。その度に誰かに共有したい、誰かの意見を聞きたいと思っていましたが、友人や家族には恥ずかしくてあまり話せなくて...
そして今日ひらめきました。そうか、ブログを始めたらいいんじゃん!と。

というわけでこのブログは私がスペイン人彼氏との日常をゆるゆる書いていくものになります。あとは、私自身スペイン語を学んできて、留学の経験もあるので、スペイン語の学習方法とか、留学体験記とかも書いていきたいな~と思っています。

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スペインで一人旅した時に出会った猫ちゃん

書きたいことがたくさんあるので初めのうちは更新が多めになると思います笑

興味を持ってくれた方はぜひ次の記事も楽しみにしてください!