スペイン人彼氏との日常

スペイン人彼氏との日常

二人の日常、スペイン語学習法、留学体験記etc...

スペイン人彼氏との考え方の違い。

 

こんにちは、sakoです。

早速ですが今回はスペイン人彼氏と私の喧嘩の話です。しょっぱなからそんな話題?!と思われたかもしれませんが、私は主に2人の衝突について吐き出せる場が欲しいと考えてブログを始めたので、必然的にこうなりました。

 

彼氏とは出会って数年、一緒に暮らし始めて1年ぐらいたちますが、未だに喧嘩が絶えません。お互い頑固なので終わりのない戦いで、最後にはどちらかが疲れはてて、後日に持ち越ししよう、となりそのまま忘れてしまうことが多いです。

今までに何度も喧嘩したのはブラックジョークについて。彼はブラックジョークを言うのが大好きなんです。というか彼に限らずスペイン人のユーモアは皮肉っぽい、人を小ばかにするようなものが多いなぁとスペイン人youtuberとかを見てても思います。

例えば"Eres más sospechoso que un gitano corriendo."(君、走ってるロマより怪しいよ)というジョーク?があります。スペインにはロマの人たちが多く住んでいるんですが、彼らのステレオタイプとして、貧乏で泥棒をして暮らしているというイメージがあるので、それをからかったジョークなんです。

彼が友人との会話でこれを言って友人と笑い合っているのを見て、私はすごく嫌な気持ちになり、なんでそんなことを言うの?冗談になってないよ、と言いましたが、彼としては何で?どうかした?という反応。そこでこんな会話になりました。

私「いくら冗談でも誰かを気付つけたり嫌な気持ちにさせるかもしれないことは言わない方がいいと思う。」
彼「でもロマの人たちの前で言ってるわけじゃないし」
私「私はロマじゃないけどそういう差別的な発言は気分が悪くなるからやめてほしい」
彼「なんでsakoが嫌だからって僕が我慢しないといけないの?逆にsakoが我慢したら?」
私「私たちだけの問題じゃなくてそれって差別だよ。」
彼「冗談で言ってるだけだし、差別じゃないよ。」

という感じで平行線です。まず「人種差別」という点について、私は冗談でも、本人に向かってじゃなくてもこの手の発言は差別的だと思う。でも彼は冗談で言ってるだけで、実際に差別なんかしたことない、冗談なんだから何を言ってもいい。と考えています。

※もちろんスペインでもブラックジョークが嫌いな人はいますし、日本人でも私より寛容な人もいると思います。日本人とスペイン人ではなく、あくまで彼と私の経験として聞いてください。


また私は、自分的にはOKでも相手が嫌がるかもしれないことを、言う必要もないのにわざわざ言うべきじゃないと考えているのですが、彼は、人の考え方は千差万別なんだから、いつも相手のことばかり考えてたら何も話せなくなる、相手が嫌がるから自分の言いたいことが言えないというのはおかしい、と考えているんです。

私がこうやってお互いの意見を論理的にまとられるようになるまで、何回も言い合いを重ねてきました。本当はこんな冷静な感じではなく、時には怒鳴り時には涙を流し、感情的に言い争ったんですけどね。

その議論の中で痛感したのは、育ってきた環境や文化の違いで良識の形まで違ってくるんだな、ということです。どちらかが悪人というわけではなく、正しさの概念が違うんだと気づき徐々にお互いを尊重し合えるように努力しています。未だにお互いの意見には賛成できませんが、共同生活を送るうえでは歩み寄りが必要だね、と話し、彼は私の前ではそういうジョークを言わないようにする、私は彼がついそれを言った時にいちいち怒らないということを約束しました。それでも未だに小競り合いはしょっちゅうですが。

私たちは同じ国の人同士よりも価値観の違いが大きく、その分ぶつかり合うことが多いです。ただ、私は彼のスペイン的な(それとも彼特有の?)楽観的な考え方に救われることも多いので、この違いをポジティブに捉えてこれからもいい関係でいたいなと思っています。

 

さて、何だか重めのテーマになってしまいましたが次からはもっとゆるゆると書いていきたいと思っています。ここまで読んでくれた方、ありがとうございました!